地元密着・地域貢献
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地元密着・地域貢献
サンフランシスコ交響楽団の活動は、地元に密着し地域に貢献するということがメインテーマ。
彼らは、サンフランシスコ・ベイエリアを音楽面で世界一エキサイティングで革新的なコミュニティにするべく活動していると言っています。
このコミュニティを発展させるという姿勢こそが、マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団の音楽と活動のすべてを物語っていると思うのです。
地元密着とは何か?
地元密着とはどういうことか?私が彼らを見て一番感じたことは、「継続している関係」であり、そこには「信頼」が欠かせないということ。1回の公演のチケットが売れれば、ほぼ目的達成ではないのです。
彼らの活動は全て、生活に近いところにシンフォニーがあって、何度も聴くオーケストラだという連続した関係。そしてシンフォニーの音楽を地元の人たちが支持して、社会に欠かせない存在だと信頼してくれていることの上に成り立っているのです。
信頼の源
そしてこの信頼を何で築いているのかというと、音楽そのものの魅力と、教育プログラムや地域での無料コンサートをはじめとする地域貢献活動です。
サンフランシスコ交響楽団の自己分析によると、彼らは教育プログラム(特にカリキュラムを提供したAdventures in Musicの成功)により、コミュニティでの存在を確たるものにできたそうです。
地元密着とインターナショナル
他方で地元密着というのは、地元でだけ活動していればよいということとは違います。
なぜなら「信頼」の中で大きく占めるのは、「自分たちの誇り」だという思いだからです。
だから地元の人たちは、マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団がツアーやマーラーのレコーディング・プロジェクトなどで国際的に評価されることをとても応援しています。
そして彼らがその応援に応えることで、また「信頼」を得るのです。
芸術団体が地域に必要な存在として応援されるかどうかは、「自分たちの誇り」になれるか否かにかかっている、彼らを見るとそう思います。
地元密着活動の例
ボランティア大活躍
サンフランシスコ交響楽団の活動を支えているのは、多くのボランティアです。デイビスホールのシンフォニーストア、ご案内係、ボックスオフィスのスタッフ、リセールストア(日本でいうところのリサイクルショップ)、オープンリハーサルのホスト、教育プログラムの講師、イベントスタッフ、オフィスでの事務など、ボランティアの活動領域は広く、幅広い年代の方が活躍しています。
地域一体で盛り上がる
彼らはウェブサイトで、コンサート後に楽しめる地元のレストランを紹介していますが、シーズンオープニングのガライベントでは、サンフランシスコの50以上のレストラン(さすがグルメの街)が料理を提供したり、ナパやソノマのワイナリーがワインスポンサーとしてずらっと並んでいたり、地域一体が盛り上がるような仕掛けを考えています。
ブログの記事から
家族全員で来てもらうコンサート
オーケストラがコミュニティの一員になるということ
地元密着型オーケストラのパブリシティ
春慶節のコンサート
おまけ
動物園で歌うMTTの映像
Tag: 経営