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LAフィル・ライブ(映画館への配信)は好調なすべり出し

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LAフィル・ライブ(映画館への配信)は好調なすべり出し

1月9日に第1回のLAフィル・ライブ(映画館へのコンサートのライブ配信)を行ったロサンゼルス・フィル。ロサンゼルス・タイムズが大きく取り上げていますが、好調なすべり出しだったもよう。

ロサンゼルス・フィルでは、第1回目の結果に満足、ここから改善していく現在進行中の取り組みであるとの認識を示しました。

ロサンゼルス・タイムズの取材から結果をまとめると、

  • アメリカ・カナダの450館で上映。
  • 観客動員数は非公表。
  • ヴァネッサ・ウィリアムズをホストに、ドゥダメルによる曲の紹介などのトーク、リハーサル映像やバックステージでのドゥダメルの映像などが組み合わされた。
  • 衣装は、ドゥダメルもオーケストラも燕尾。
  • 映画館での音はクラヲタが嫌悪感をいだくような大音量ではなかった。
  • 音質はよくない(ディズニー・ホールと比較すると、大音量のピークで音が減衰するまでに時間がかかるため、耳が疲れる)。各楽器の細かいニュアンスは伝わらない。
  • ジョン・アダムズ作品で楽器が移り変わる様やバーンスタイン作品のヘブライ語の歌詞などは、映像の切り替えやアップなどがあることで、よりわかりやすいものになっていた。
  • ディズニー・ホールは暗く見えた。
  • 観客は若者もいたが、主として40代以上。
  • カメラ14台が速いスピードで切り替わったが、シニアにはきつかった。
  • METのライブ・ビューイングに来ているという人が多かった。
  • 出口調査(?)やツイッターでの反応は、ポジティブなものが多かった。

マンハッタンの映画館でポップコーン片手に観たジョン・アダムズは、‟ドゥダメル“と“ホール”が主役だったと指摘していました。やはりこの2つが最強なのでしょう。

LAフィル・ライブは、この後3月と6月に公演予定。

LAタイムズの記事

ライブ配信について
コンサートのレビュー
写真

プログラム

Adams "Slonimsky's Earbox"
Bernstein Symphony No. 1 ("Jeremiah")
Beethoven Symphony No. 7

(2011.1.11)

追記

55館が上映したカナダからの報告
(客席の3分の2が空席。アメリカンな曲はカナダではアピールしない。もっと有名なソリストでコンチェルトでもやれば良かったのに等の意見)

私は第1回でこのプログラムにしたLAフィルはえらい!と思います。LAタイムズは過去、ドゥダメル&LAフィルの全米ツアーを大都市の評論家が軒並み酷評したのに「嫉妬だ」と言ったくらいのメディアなので、話を割引くにしても、概して1回目のチャレンジとしては上出来だったと言えるということなのではないでしょうか。

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