先手必勝!資金調達キャンペーン
トップ>here
先手必勝!資金調達キャンペーン
サンフランシスコ交響楽団が、来たる2011年の創立百周年に向けて、資金調達キャンペーンを開始しました。名づけて
The Second Century Challenge
内容はいわゆるマッチング・ギフトで、個人が Annual Fund (資本金のようなもとになる基金)に新規・増額の寄付をするにあたり、1年間の寄付の場合は1ドルあたり50セント、2年間の寄付の場合は、同額をサポーター企業がプラスして寄付するというもの。
ウェブで手続きできるようになっているのですが、そのフォーマットが簡潔にできており、ファンドレイジングに興味のある方は参考になると思います。
主な注目点は、
- シンプルで迷わないフォーマット
- 教育プログラム、ユース・オーケストラ、KEEPING SCORE など、使途を指定することもできる
- 自分の勤務先がマッチング・ギフトに参加しているか、その場でサーチできる
- 税務面を確認するページが用意されている
サンフランシスコ交響楽団は、こういう寄付やチケット購入のシステムがわかりやすい。
このサイトでも度々紹介している Charity Navigator で最高ランクの格付けを得ていることも、バナーを貼ってしっかりアピールしていました。
この経済環境下でファンドレイジングは逆風でしょうが、こんなときだからこそ先手を打ってキャンペーンをはるところが、彼ららしい。
サンフランシスコは、2000年のシリコンバレーのドットコム・バブル崩壊も体験した地だから、耐性があるのかもしれません。
渡辺千賀さんもブログに書いておられますが、日本にいてニュースを見ていると、アメリカはさぞ恐慌吹き荒れる雰囲気なのだろうと想像しますが、現地では意外と普通に暮らしているというのは、その通りなのでしょう。私も先月N.Yに行ったとき、そんな印象を受けました。
日本の今の状態は、ネガティブ・マインドを煽っているとしか思えないです。
それにしてもサンフランシスコ交響楽団は、いつも「チャレンジ」だとか「イノベーション」だとか言っており、字面だけ見ていたらオーケストラの話か何だかわからない。
このままMTTと共にそういうことをしつこく言い続けて行ったら、その果てに何が起こるのか?未だかつてない試みで、ワクワクします。
あと20年は言い続けていただきたいです。
(2008.10.26)
Tag: 経営