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YouTube Symphony 公演のプログラムが発表

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YouTube Symphony 公演のプログラムが発表

マイケル・ティルソン・トーマスが、オンライン上での初のオーケストラ・プロジェクト、YouTube Symphony Orchestra (ユーチューブ交響楽団、ユーチューブ・シンフォニー)のコンサートのプログラムを発表しました(4月15日ニューヨークのカーネギーホール)。

↓YouTube制作のオーケストラ・メンバー紹介
すごく楽しい。これを見ただけで、このプロジェクトをやって良かったと思える内容です。

プログラムは

ガブリエリ、バッハ、モーツァルト、ブラームス、ヴィラ=ロボス、ジョン・ケージという幅広い年代、様式をカバー。これに作曲家かつDJとしても活躍する Mason Bates の新作で、5月にサンフランシスコ交響楽団が初演予定のテクノなラップ(?)を組み合わせた作品 The B-Sides の抜粋と、プロジェクトのフラグであるタン・ドゥンの Internet Symphony No. 1 “Eroica” も加わります。

これらが即興演奏含めて、ソロ、室内楽、室内オーケストラ、大編成オーケストラ、テクノ・ミュージック、マルチ・メディアなど様々に展開されるそうです。

どうやってプレゼンテーションするのか見当つかないですが、ミスター・プログラミング&ショウマンMTTのお手並み拝見。このためにMTTはこの1か月、他の仕事をキャンセルして、YouTubeに全力投球で臨んでいます。

ゲストは

Mason Bates, Composer and DJ
Measha Brueggergosman, Soprano
Joshua Roman, Cello
Gil Shaham, Violin
Yuja Wang, Piano

ラン・ランの設立した基金(Lang Lang's International Foundation)で勉強中の3名も参加
Anna Larsen, Piano
Charlie Liu, Piano
Derek Wang, Piano

この他、ラン・ランとヨーヨー・マがビデオ出演するそうです。

顔ぶれを見ると、MTTファミリー(?)という感じがしますが、若手中心でクラシック音楽の枠にはまらない活動を展開しているメンバーを集めたようです。

個人的には、ソプラノの Brueggergosman に次代を担う器の大きさがあるので、これを機にもっと多くの人が注目してくれるとうれしいです。

日本から選ばれたのは?

このYouTube Symphonyプロジェクトは、世界の3000人を超える応募の中から、最終的に30カ国にわたる年齢17歳から55歳までの90名が、4月のニューヨークでの3日間の音楽サミットとカーネギーホールでのコンサートに参加する切符を手にしました。

日本からは、オーボエの oboeblaeser さんとマリンバの marimbamaki さんが選出されました。特にオーボエの oboeblaeser さんは、今回マイケル・ティルソン・トーマス推薦の特別枠で選出され、しかも一般の大学を出てIT企業にお勤めのベテラン社会人というプロフィール。まさにシンデレラ・ボーイ(!?)

このプロジェクトのこれまでを振り返る

YouTubeやティルソン・トーマスが言っているとおり、30もの国にわたるメンバーからなるオーケストラというのは、かつてない多様性に富んでいます。YouTubeに見知らぬ人々が集まり、それを通してニューヨークで実際に会う機会を得、一緒に演奏することが実現する。このことだけをもってしても、すごくエキサイティングな試みだと思います。

そして欧米のメディアが指摘しているように、今回はスピードというのが、非常に注目点でした。昨年12月のプロジェクトの立ち上げから、応募・選考が3か月という短期間に進み、4月にイベント。この時間軸というのは、今までのクラシック音楽業界では考えられない早さだそうです。

これが実現したのは、世界中から50ものオーケストラ、音楽院、アーティストが協力団体・協力者として名乗りを上げ、新しい試みをやってみようと動いたことが大きい(旗振り役となったのは、アジア・パシフィック圏では、香港フィルとシドニー交響楽団、ヨーロッパがロンドン交響楽団とベルリン・フィル、アメリカがニューヨーク・フィルとサンフランシスコ交響楽団)。

音楽サミット、コンサートともにどんな内容なのか楽しみですが、日本から参加される皆さま、思いきり楽しんできてください!

*コンサートの模様は、コンサートの翌日4/16からYouTubeで見られる予定。

MTTが例によってMTT節でプログラムを語っています。
YouTube Symphony サイト

日本から参加される方の自己紹介はこちら

過去のYouTube Symphony(ユーチューブ・シンフォニー)に関する記事

(2009.3.29)

Tag: MTT

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