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6.クラシック音楽が楽しいとはどういうこと?

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6.クラシック音楽が楽しいとはどういうこと?

クラシック音楽を普段聴かない人にとってのクラシック音楽のイメージは、「古臭い」「難しい」「長い」「つまらない」といったものでしょう。新しいお客さんを呼ぶためにはこれらのイメージを払拭する必要があります。彼らの主な取り組みをご紹介しましょう。

プログラミングの工夫

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団の革新的な活動が語られるときに真っ先にあがるのはプログラミングです。彼らはコンテンポラリーなものからクラシックの王道をゆく作品までをうまくミックスさせています。

ティルソン・トーマスはプログラミングについていろいろ試みた結果だそうですが、何か意外な発見があるもの(コンテンポラリー1曲目)、それとは全く別の切り口から表現した作品(2曲目)、骨があって満足感が得られる作品(休憩後の作品)の3つで構成していることが多いです。そして毎回プログラムを流れるテーマが何かあって、通して聴いたときにインスピレーションがあるようなコンサートに仕立てています。演奏自体がインスピレーションに富んでいることはもちろんです!

聴き手の座標軸

もう一つ彼らが工夫していることは、聴き手に音楽を聴くにあたっての座標軸をもってもらい、より音楽を楽しんでもらおうということです。

毎回のコンサート前30分間のプレトーク、ファミリーコンサートなどのトークがあるコンサート、KEEPING SCOREのドキュメンタリーなどは皆この座標軸をもってもらうための仕掛けです。

では何が座標軸になるかというと、その作品が音楽史上どういう系譜に位置するかなどの過去との関係、作品を特徴づけている要素や作曲家が工夫した点は何か、演奏家が特に聴いてほしいところの指摘などです。

あくまで本物を聴かせる

クラシック音楽の裾野を広げるというと日本では名曲中心、時間短めのコンサート、有名人のトーク付などの企画が多いように思います。彼らも夏の野外コンサートなどでは軽めの内容だったりしますが、シーズン中はあくまでシンフォニーが提供できる最高の音楽を提供することに徹しています。難しくても取り上げる代わりに聴き手がよりどころにできる座標軸を提供しているのです。これは子どもがいるファミリーコンサートでも同じ。子ども向けプログラムではありません。

7.地元密着オーケストラ道

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