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祝 MTT/SFSのマーラー8がグラミー賞3冠

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祝 MTT/SFSのマーラー8がグラミー賞3冠

マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団のマーラー交響曲第8番「千人の交響曲」と第10番からアダージョが、第52回グラミー賞で3冠を獲得しました。

おめでとうございます!

受賞したのは、この3部門
Best Classical Album
Best Choral Performance
Best Engineered Album, Classical

チームワークの力以外のなにものでもないと思いますが、2006年に満足できるプロダクションにならず、歌手や合唱ディレクターを入れ替えたこと、録音初日の超ピリピリ感やミスの連鎖、まわりの応援も過熱したことなど、これ一枚のために、それはもう「いや、たいへん!」な経緯があったわけで、皆さまお疲れ様でした。

SFS Mediaは、マーラーが終わったらどうするつもりなのだろう?

私はこちらにもっぱら興味があります。どの作品に取り組むのかということもありますが、マーラーのプロジェクトを始めたときよりも、かなり世の中はダウンロードに進みましたから、それでも今のハイエンドを続けるかどうか?今後SFSのボードがどう決断するか楽しみ。

このSFS Mediaの一連の録音は、20世紀の膨大な録音の遺産の上にあって、今オーケストラ演奏を録音することの意味を、演奏の中身においても、どのように記録するかという点においても、(そしてどう聴くのかという点でも)考えさせるものなのだと思います。オーケストラの録音は、彼らのような存在がなければ、21世紀に入ってからのものは、おそらく後世に残って聴き継がれることなく、ただのデータの山となることでしょう。今まさにそういう状況にあると思います。

SFS Mediaがやっていることは、どのオーケストラにもできることではなく、音楽的にも経営的にも条件が揃わないとできない。だからこれからもぜひがんばってほしいです。

(2010.2.1)

Tag: 録音

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