ブルーレイが出荷遅延だと言うのでDVDも買ってみた
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ブルーレイが出荷遅延だと言うのでDVDも買ってみた
昨日サンフランシスコ交響楽団の SF Symphony eStore から、Keeping Score シーズン2のブルーレイの出荷が遅れているというお詫びメールがきました。
製造に手間取っており、11/27までには出荷したいとのこと。彼らはブルーレイを出すのが初めてだから、思いがけない壁があったのかもしれません。アメリカって日本みたいにいろんなことがきっちりしていない国だし。
そうすると日本に届くのは12月初旬になるでしょうから、しばらく間がある。ということで、CDショップへ行って、試しにDVDも買ってみました(ベルリオーズ編)。
どんな演奏が収録されているのか、とても楽しみにしていたのですが、もはや笑っちゃうしかないような力演でした。
幻想交響曲は、ティルソン・トーマスが音楽監督になって間もない1997年にBMGから出したCDがあるのですが、そちらと聴き比べると、基本的スタンスは同じ。ただ、オーケストラの懐の深さというか、多彩な表現力と全体的なまとまり度が比較にならないほど進化。
今回の Keeping Score の演奏は、ドキュメンタリーの中でも言及していますが、特に静かな部分の表現に極限までこだわっています。感情の振幅も非常に大きい。
カメラワークも大きなアピール・ポイントですが、これこそオーケストラの自主制作ならでは。何せ、どうしたらオーケストラの魅力を多くの人に伝えられるかを年がら年中考えている人たちが作ったのだから。奏者の指づかいやアイコンタクトまでよくとらえています。ティルソン・トーマスも今までの作品では見せていなかったいろんな顔をしていて、びっくり(この顔やっているのはベルリオーズ編だけだと思う←ロマン派だからMTTもロマン派対応なのだ)。
オーケストラの一体感が、映像と音楽から、そしてデイビスホールからも伝わってきます。
ドキュメンタリーも演奏も(私がファンだということを差し引いても)文句なしに楽しめます。ぜひとも多くの人に観ていただきたいです。
(2009.11.15)
Tag: 録音