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ティルソン・トーマスと日本のクラシック音楽市場

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ティルソン・トーマスと日本のクラシック音楽市場

ティルソン・トーマス(MTT)の経歴で、日本と関係があるものをあげると、

1971 日フィルに客演(27歳)
1989、1990、1991、1992、1995 ロンドン響と来日
1990〜2000 PMF芸術監督
1995 PMFオーケストラと広島で自作曲「しょうわ/ショアー」を初演
1997 サンフランシスコ交響楽団と来日(東京・名古屋・秋田)
(サンフランシスコ交響楽団の音楽監督には1995シーズンから)

私はPMFで彼が毎年来日していたときも、コンサートに行ったことはありませんでした。今となっては悔やまれますが、サンフランシスコ交響楽団との今の音楽は時間をかけて作り上げたものだし、今だからこそできるという印象を強く受けるので、来日当時に聴いていたとしてもあまり反応しなかったかもしれません。

さて、マーラーシリーズ(2001〜)が世界で高い評価を受けて以降、全く来日がないティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団。

彼らは周到なマーケティング戦略を練って活動しているわけですが、日本に来て稼がなくても資金調達手段がある彼ら。ヨーロッパは世界的な評価という点ではずせないでしょうが、彼らのアジアへの目は中国を向いているようです。

日本(東京)はクラシック音楽の消費マーケットとしては巨大だけれども、競合他者多く飽和状態。しかも顧客はヨーロッパ&ブランド志向。ということでターゲットからはずれたのでしょうか?

賢明な判断かもしれません。

(2007.1.13)

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